テクニックTECHNIC
気になる部分を削ります。
写真は芯材の発泡スチロールを削り出している様子です。発泡スチロールは弱いので、強度を得るため粘土層が5mmくらいになるよう発泡スチロールを鉤状のもので掻き出します。
像の足元の容器は削った粘土を入れ、水を加え再利用するためのもの。タッパーは使いかけの粘土を乾かないように入れておく為のものです。
前述のように削ったり、ラドールを盛ったりをくりかえします。
納得できない部分は、完成度にかかわらず削ります。芯材が問題の場合は芯材も削り、フォルムを整えます。
針金が入った足の削り出し作業は大変ですが、フォルムの調整のために削ります。
布を塗りこんでない中型の作品のため、作業性はいい方だともいえます。
※(大型作品(1m以上)では、木の粘土の中に寒冷紗系の布を補強のため塗りこめる技法があります。これは乾漆の技法を参考にしています)
全体の傾きをちょっと前に傾けたくなったため、板底に粘土をつけて調整して、板底の針金も塗りこめます。

