未来のデザイナー、アーティストを育てる画材を
メーカーとなったパジコは、独創性や創造性を生かしたもの作りを理念に、まだ世の中にない新しい製品開発を手がけるようになる。紙の折り加工ができる『オッタ』、両面の色の違いを活かした工作を行う『カラーシート』などが生まれ、アーティストの創作や新しい観点の教材に活用された。さらに、プロの人形デザイナーへ向けた『ラドール』を発売。
『ラドール』を使った人形創作が全国的盛んになったことを受け1977年、粘土人形の教室『人形創作学院』を東京都世田谷区に開設。1985年から3年連続で全国の主要百貨店にて『人形たち展』を開催。
3年目には韓国でも開催し、現地にドールブームが巻き起こる。1996年にはこれまで手に付きやすく割れやすかった紙粘土を改良、さらに『オークレイ』の色の発想を進化させた軽量粘土『ハーティ』を開発。教育の現場からホビーまで幅広く愛用されている。