パッケージデザインから生まれた『PADICO』
昭和42年、ニューヨーク・トップパッケージング賞を受賞するなど多忙な中、パッケージデザインを見つめなおしたいと銀座の山野楽器4階ホールで実験的なパッケージデザインの作品展を開催。作品展名は『PADICO(Packaging Direction Company)』展。この作品展で新しいパッケージの形として提案されたのが紙粘土『オークレイ』だった。紙のほわほわとした質感を残した『オークレイ』は勝がフランスを旅したとき、ワインボトルの保護パッケージをイメージして開発。会場でそのユニークな質感やこれまでなかったクラフト素材として注目を浴びた。
昭和43年6月。『オークレイ』をアーティストや子どもたちにも届けたいと現在の株式会社パジコが誕生。これまでなかった鮮やかな色彩を持つ紙粘土として全国の学校で採用された。
『オークレイ』は「指で色を混ぜて描く」という新しい使い方を提案。次にパッケージ・デザイナーの発想から、描いた立体イメージを自在に再現できプロが満足する石塑粘土『フォルモ』が誕生。